市民活動にとって広報が重要であることが分かっていても、実際にはなかなかうまく いきません。市民活動がどう広報し、メディアとどう付き合うか等を第一線で広報マ ンから学びます。
2005年9月3日(土)17:00〜21:00
76名
1,000円
○メディアに取り上げられることは、ある種の通信簿
私がPRの世界に入ったきっかけは、成人式の時に区の広報誌から取材を受け、大きく取り上げられたことです。その時はどうやったら記事にしてもらえるのかという知恵もなく、とにかくうれしかった。誰でも、自分のことが素敵に報道されたらうれしいと思うでしょう。それは社会に認めてもらったということだからなのです。 今、ブログやWebなどがありマスメディアを通さずに広く社会に知らしめる方法がありますが、マスメディアとの違いは自分以外の第三者が価値を判断しているということです。マスメディアは公共的なものですから、 そこに掲載されたということは「公益的である」「社会的に重要なことである」と通信簿をもらったとの同じことなのです。 市民活動をされている方は、これを十分に利用して、自らの活動をより社会に知らしめて、パブリックに認めてもらうことが重要です。 昔から、市民活動は宣伝することに無頓着で、とにかく良いことをすればよい、という考えが多いのですが、市民活動団体を維持するには、人手なり資金なり自分達にとって 足りないものをもらわないと活動できない存在であり、そこが企業と根本的に違うところです。ですので、最初は区報、地方紙、全国紙に取り上げてもらい パブリックを世の中に認めてもらう努力をすべきです。
○戦略的PRには、メッセージの絞り込みが必須
どうやれば自分達の活動を新聞に取り上げてもらえるのでしょう、という質問をよく受けます。 それには、「どうしてPRをしたいのか」「何をPRするのか」を明確にする必要があります。「どうしてPRをしたいのか」、これは皆さんすぐに答えが出るでしょう。 会員や寄付を増やす、またはイベントに参加してほしい等というものでしょう。では、その対象となる人に何を伝えたいかとなると なかなか明確になっていないようです。皆さんが、何を目的にしており、どんな活動をしていて、何を認めてもらいたいか、これが社会へのメッセージなのです。 社会的存在である市民団体にとって、このメッセージこそが存在意義なのです。 野鳥の会、WWF、ピースウィンズジャパンなど大きな団体は、皆さん明確なメッセージをお持ちです。トンボを守る会というがあります。 メッセージが明確にしたとたん、活動が認められ行政からいろいろな問い合わせを受けるようになり、自然環境館の館長という話がでたくらいです。 メッセージが決まったら、どうやって広報するかということになります。企業は大きなお金をかけてこれを行います。市民団体はお金がありません。どうしたらよいかというと、一つはインターネットを使うことでしょう。 更に必要なことは、新聞・雑誌・テレビに取り上げられるようにすること、つまりパブリシティです。例えば、グリーンピースという環境系NGOは、核輸送船に小型ボートで体当たりする等 わざと過激なパフォーマンスを繰り返すことでメディアに取り上げてます。野鳥の会も紅白歌合戦に毎回参加し存在を知らしめ会員を増やしてます。 その為には、メッセージを明確にすることが重要なのです。実は、メッセージの中身やPRの手法は、それほど重要ではないのです。共感を生むのは、明確なメッセージにあるのです。 すべての人が共感してくれることは難しいです。だからこそ、分かってくれそうな人に周知してもらう為にも、明確なメッセージが要求されるのです。 小泉首相は、敵も多いが支持者も多い、それは彼がPRの天才だからです。支持してくれるような人を支持してもらうように周知させることがPRなのです。
○メディアの上手な利用法
紙は、インターネット・ブログにとって変わられてきている。しかし、マスメディア(新聞)のパブリシティにはかなわない。それは、マスメディアが取り上げるのが公共性の高いものだからです。では、どうやってマスメディアに取り上げてもらうかです。 まず、新聞社の支局に連絡をとります。そして何をしたいかメッセージを伝えることです。まずはタウン誌、新聞の都民版、全国紙と徐々に大きくしていけばよいでしょう。 ネタづくりも重要です。より大きく取り上げてほしかったら、今ニュースになっている社会現象を積極的に自分達の活動に関わらせるという手もあります。例えば、地震があったらすぐにチャリティコンサートを行うなどです。これには時間が重要になります。一番最初しか記事にならないからです。 よくプレスリリースを出さなければならない、といわれます。しかし、市民団体の場合はFace to Faceがよいでしょう。 活字になるとテレビが取り上げる率が高くなります。それは、放送局のディレクタが新聞雑誌をよく読んでネタをさがしいるからです。その意味では、がんばって本を出すのもよいでしょう。 ぐっと団体の信頼性があがります。
ブログの作り方を教える講座が増えてます。しかし、ブログをいくら勉強してもPRを学んだことになりません。チラシをつくること、ホームページを作ることは、PRの為にの一つツールにしか過ぎません。イベントを企画することとも違います。 PRとは、自分達のやっていることをどうやって相手に伝えるか、それを考えることでしょう。今回、具体的な話をしなかったのは、広告ではないからです。PRでは具体的な話をしようとすると、ある団体を決めてそれをコンサルして・・とい作業が必要になります。それは、1時間半では難しいです。今回、PRとは何か、なぜ必要か、どうすれば良いのかなどお話させて頂きました。 これらを参考にして、ぜひ、それぞれの団体で自分達が何を行う団体かを考え、世の中に皆さんの活動を周知させ団体を発展させて下さい。