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情報セキュリティ 詳細

2008年11月28日 |プロジェクト
NPOの為の情報セキュティワークショップ2008 11
「もしもに備えて、PCバックアップ術」
1.バックアップの必要性

「団体組織の情報資産をさまざまなリスクから守りいつでも使用可能が状態にしておく」という情報セキュリティの観点からバックアップは必要。 一言で「データがなくなる」というが、ただゴミ箱に入っている場合や行方不明になっている場合もある。そのような場合は検索してみればよい。

しかし、うっかり削除してしまってゴミ箱も空にしてしまった、突然のフリーズで作成中のファイルが消えてしまった、ハードディスクが壊れたなどの場合は、専用ソフトを購入したりや専用の会社に依頼するなどが必要になり経費もかかる。その上完全に復旧するとは限らない。そうなる前に予防として日常的にバックアップしておくことが必要。

2.バックアップの実践

今回は、Bunbackupという定評あるフリーソフトを利用する。手順としては、Bunbackupをインターネットから入手、インストール、そしてバックアップ元のフォルダとバックアップ先のフォルダを設定する。バックアップ先は、元のPCではなく、外付けのハードディスクやネットワークで接続したPCがよい。元PCにバックアップするとそのPCが壊れた場合にバックデータも取り出せなくなるからだ。今回は、ネットワークに接続してPCのフォルダを「共有」としバックアップ先とした。
Bunbackupの「バックアップ」を実行するとバックアップ元のフォルダの中のデータがつぎつぎとバックアップ先へコピーされる。終了後には、どのファイルをバックアップしたかの結果が表示される。復旧は、バックアップ先とバックアップ元を交換してバックアップ作業を行えばもとに戻る。またバックアップ先のフォルダから必要なファイルをコピー&ペーストすればよい。

3.バックアップへの工夫

  • このBunbackupには自動バックアップ機能がある。パソコンを立ち上げれば7日毎に自動でバックアップされるようにも設定できる。
  • どうバックアップするかも設定できる。つまり以前のバックアップした内容と比較して変わったところだけをバックアップする、バックアップ元とバックアップ先のフォルダ内容をいつも同じになるように同期をとる、バックアップをその都度新しいフォルダに行う、バックアップデータを圧縮しディスクを有効活用したり暗号化するなど様々な方法がある。 知らず知らずにデータが壊れていてそのままバックアップしてしまい、データが失われるということもある。バックアップを世代ごとにとることも必要。
  • Xpに標準装備されているバックアップや市販されているTrue Image等は、データをそのまま別フォルダへコピーするのではなく、そのフォルダのデータイメージ(0,1の並びそのもの)をとるので、バックアップ先をみてもファイルやデータをみることができない。また、バックアップソフトのヴァージョンが変わると復旧できない場合もある。どんなソフトを使うか団体でよく考えるべき。
  • 視覚障害者にとって、バックアップ元や先のフォルダをマウスで選ぶところが難しいようだ。コマンドラインの方がよいのかもしれない。

【使用したバックアップツール:Bunbackup】
http://homepage3.nifty.com/nagatsuki/bunbackup/bunbackup.htm
開催日程
2008年11月28日(金)18:30〜20:45(予定)
開催概要
主催/ イーパーツ、NPOの為の情報セキュリティ2008実行委員会 後援/ 日本ネットワークセキュリティ協会セキュリティ対策推進協議会 場所/ 世田谷区三軒茶屋キャロットタワー3F市民活動支援コーナー 対象定員/ 非営利組織の情報セキュリティ担当者18名 申込方法 / 参加費無料
出演者プロフィール
細野 純也(日本国際ボランティアセンター)
その他
キーワード/ 情報保護/情報管理/バックアップ/クラッシュ/予防